数学 本

岡潔氏の考え方ー人間の建設ー

先日、本の紹介をしました、

今回も私が高校生の時に読んで自分に大きな影響を与えてくれた本の紹介をします。

 

それが、岡潔氏と小林秀雄氏の対談形式で書かれた、

「人間の建設」 です。

 

対談形式ということもあり、入試問題にはあまりみられることはありませんが、ぜひ、高校入試の問題にしてほしいと思う内容です。

 

 

本との出会い

この本との出会いはというと、昔に流行った、しりとり歌があったんです。

その中で、動物の名前などが並ぶ中で途中でこの小林秀雄(こばやしひでお)という名前がでてきたんですね。

 

いや、ふつうに誰?

ってなる訳です。

しりとり歌は小学校低学年の時に兄がよく友達と歌っていたのを聞いて私も覚えていたんですね。

急に高校生の時にプレイバックしてきて、帰ってパソコンで名前を検索して。

そして、尊敬する岡潔先生との対談本に興味を持ち、本屋に買いに行きました。

 

著者のお二人について

岡潔(おかきよし)

大阪生まれの数学者。京都大学卒業と同時に講師に就任された、まさに日本数学史上最大の数学者と言われている。その他多くの大学でも講義をされた。多変数解析関数論において世界中の数学者が挫折した3つの大問題を一人で全て解決した。彼の才はその分野だけに留まらず、多くの言葉を残した。数学者としてのメガネをかけた世の中の見方、命について・宗教についてなどなど。多くの叡智を今を生きる私たちに与えてくれている。

 

小林秀雄(こばやしひでお)

東京生まれ。多くの作品を残している批評家。近代日本の文芸評論の確立者。ドストエフスキー・志賀直哉らの作品、ベルクソンやアランの哲学思想に影響を受けた。本居宣長の著作など近代以前の日本文学に関する超大作も残す。ドストエフスキーの「作家の日記」の影響を受けた戦時下での彼の言葉は印象的である。

「日本に生まれたといふ事は僕等の宿命だ。誰だつて運命に関する知恵は持つてゐる。大事なのはこの知恵を着々と育てることであつて、運命をこの知恵の犠牲にする為にあわてる事ではない。」

※彼を批評家とすることに少し躊躇った。近頃批評家という肩書のレベルが下がっているように感じる。もちろん今でも素晴らしい批評家の方もたくさんいらっしゃるけれども、、

 

本について

本を読んだのが高校1年生の頃。

この本のはじめの章は、「学問をたのしむ心」

冒頭から、大文字の山焼きの話。

岡先生の、ああいう人為的なものに関しては興味がない。山は焼かない方がいいという台詞。

 

この部分でもう引き込まれ始めた。

伝統を大切にする気持ちも大切かもしれない。

けれども・・という部分を感じさせてくれる。常識とやらを疑うことから全てが始まると思う。

 

「一」という概念。

この章からも学べることはたくさんある。

「人間の生き方」という、人生のヒントになる章もたくさんある。

専門的すぎる難しい哲学書に入る前にこのような作品を読むのもいいのではないかと、つくづく思う。

特に学生の方には数学という分野で素晴らしい功績を残した方の話は数学という分野においても、いい影響があるに違いない。

 

本から学べること

当時、数学の没頭していた私は、岡先生の本を読むことも多く、論理的思考に関して、たくさん学ばせて頂いた。

論理的に考えることの大切さ、必要性をもっと学ぶ必要があると思う。

何ごとも感覚的に物事を推し測うこと自体、私はにすら感じている。

ましてやそれを人に強要する人が目の前に現れたならば、間違いなくそんな人とは一瞬で距離を置くだろう。

チコちゃんの台詞、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

このチコちゃんの台詞すら刺さりきれていない人をよく見かける。

毎日仕事をしているかr、ぼーっと生きてません。みたいな人をよく見るが、しっかり毎日を真剣に生きている人からすると、ぼーっと仕事してますよね?って言いたくなる。

仕事=生きるではないんです。

同じく学生も

勉強する・テストでいい点をとる=生きるでもないんです。

 

結局は今をどう生きるかなんです。

誰かに言われたこと、こんな感じでいいかななんて忖度している暇なんてないんですよ。自分が信じたものを、間違いないと思って行動していくことしかないんです。

過去を振り返っても仕方ない。それが素晴らしい過去であっても最悪な過去であっても。

未来を恐れても仕方ない。それがどうであったとしても。当たり前に思っている未来が自分には来ないということもありうるのです。

 

未来の自分が過去を振り返った時に後悔しない毎日を送る。ただそれだけ。

恐らく振り返ることはないだろう。きっと未来の自分も、またその瞬間に集中しているに違いない。

自分と向き合うことの大切さ、自分というものをどうしていくか。

そのことについてもっともっと深く考えてもらいたい。

 

今回ご紹介した本は、色々なテーマに沿って対談式で書かれています。

対談式の本のメリットは発している人が纏めようとしていない所です。

感じていることをセキララに話されているところ。

またミーティングの時も同じです。

仲間と話し合っている間にいいアイディアが浮かんできます。ぼーっとしていたら流れていく大切な話もあるでしょう。

自分がかかわることのできなかった別の時代を生きた方々の対談式の文章を読んでみると、また他の本とは別のものが得られるのではないかと思います。

 

こちらの本も対談形式です。

南部陽一郎先生の本になります。素晴らしい作品です。ある程度、化学の知識を勉強してから読んでみたほうがおもしろいと思います。

化学系の学部生にお薦めの一冊になります。

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