学習塾を運営していると生徒が塾を変えるきっかけというものを考えたりします。
実際に前に勤めていた塾でも、他塾との間での生徒の移動などがあったりしました。
私は学生時代に10校以上の塾で塾講師をしていました。
地域による教育格差や、塾の経営状況を学びたいという気持ちから遠方の塾でも授業を持っていました。
それから家庭を持ち、夜遅くまでの仕事が難しくなったため、美容専門学校で物理化学の教員として仕事を始めました。
元々教えるのが好きであったため、楽しい仕事でした。経営・広報面でも勉強になることばかりでした。
しかし、塾と学校というものは全く別です。
学校は一旦入学すれば、授業の質に関わらず、よっぽどのことが無い限り、生徒は他学校に移動することはありません。
しかし、塾というのは、月単位で移動が可能であるということです。
この話から、だったら学校の方が楽だなと思うかもしれません。
それは歴史のある学校の考えです。しかし、この少子化の中でも生き残っている歴史のある学校でそこまであぐらをかいている学校などないでしょう。
安定志向自体、自分に対する自信のなさからくる言葉です。
安定がないからこそ、塾の方がやりやすいのです。
安定でないということは流動性があるということです。
通常ならば入学期にしか生徒募集が望めない学校経営に対して、塾経営というのはいつでも挽回可能だということです。
実際に私が経営する塾は9月から開講しました。通常、準備を重ねて、4月開講に向けて・・という塾も多いでしょう。
しかし、学生時代に開講前から勉強させてもらっていた経営者の方の元で、その考え方は私には合っていないと感じていました。
はっきり言ってこちらの準備など生徒には全く関係ないのです。
実際に塾に行く時期というのは、中学1年生になってからという方は比較的多いですが、年度の途中からの入塾なんて他塾からの移動も含めて半数以上です。
大手と個人は全く違う。決して固定観念に捉われてはいけないという自分の一つの大きな学びでした。
自分の教え方、授業方法に自信がないのならきっと自分で塾をしようとは思わないでしょう。
自分である土地で塾を構えるということはその時点では後期参入者になるため、もちろん悪条件です。
その悪条件の中、経営する塾を大きくするためには人間的な魅力・想像以上の価値提供以外なにものもありません。
ここまで話してきて自ら思うことは
気になる塾を見つけた時は行ってみることです。親以外の大人が子どもに与える影響というものは考えている以上に大きなものだと思います。
これからの子どもたちは今存在しない職業に就くという言葉をよく耳にします。
しかし、そのように生きていける子はほんの一握りだと思います。身の回りの大人が会社に行って、そのためにはちゃんと勉強しなきゃいけないんだよ。などという感覚でいたとするならば果たしてその子どもたちがその価値観を持てるかというと、はなはだ疑問です。
行動し続けることの価値を示すことのできる人で居られるよう、努力し続けたいと思います。
そして、そのような素晴らしい出会いのきっかけとなる塾選びに対しては、しっかりと考え抜いて欲しいと思うのです。
全ての行動に意味を見出そう。
そうすれば、時間の使い方が変わる。
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