子どもの褒めかた

勉強と遊びの違い

先日、小学生の授業をしていた時の文章がかなり印象的であったので、内容を共有できたらと思う。

仕事とは何なのか。勉強とは。

学生に対して、あなたたちの仕事は勉強だからね。

という台詞を聞くことがある。

私自身はあながち間違いではないと思っている。

仕事をするのはなんおためかと聞かれると多くの場合、お金のため、生活のためということになるだろう。

日本は海外と比較してもかなり恵まれた国であるため、今の生活をするためだけではなく、将来のためにと仕事をしている人も多いのではないかと思う。

それでは、遊びというのはどういうものだろうか。

遊びはその瞬間の刹那的な喜びのために行うものであり、今この遊びをしておけば、、などと先のことを考える余裕もないようなことである。

今この瞬間に夢中になり、文字通り、時間を忘れてしまうくらいのものなのである。

つまり、仕事という考え方は、市将来のためにに今を犠牲にする考え方である。

遊びというのは、今この瞬間を楽しむためのものである。

この2つを対比させてみると、昔の貴族たちが俳句などを詠んで楽しんでいた時代、それ以外にも哲学や、算術など、今は勉強を呼ばれるものをあそびとして行っていたのである。

つまり、本来、勉強はあそびであったのだ。将来良い大学に入るためなどではなく、この瞬間、自分の頭で思考して考えることに喜びを見出していたのである。

勉強ってなんでしなければいけないの?その問いの時点でそれは、勉強ではない。仕事であるということだ。

何かその先に利潤を求めて行うものではなかったはずである。

何かを知りたいと思って行うものなのではないだろうか。

今こそ、勉強の意味を勉強をしている本人たちが考えなければいけない。

なぜ勉強をしなければいけないの?

簡単に言えば将来なんでもできるようにね。

その一言に尽きるだろう。

しかしその一言は、子どもたちに、将来のために今の時間を犠牲にしなさいと言っているにすぎない。

私が思うのは中途半端はやめようということである。

学校はきちんと行くのに勉強はしない。これが一番もったいない時間の使い方である。

学校に行くなら、学校の授業も気持ちよく聞いているほうがいいし、理解できている方が楽しい。

勉強は好きじゃない。自分は違うことをして暮らしていきたい。

そう思うなら、むしろ学校に行かないくらいの気持ちが必要だと思うのだ。

中学なんて出席しなくても卒業できるのだから、自分の貴重な時間を自分が意味ないと思っているものに使うのは勿体ない。

しかし、一人の大人として声を大にして言いたいのは、勉強は、間違いなく楽しいもんだということだ。

勉強は面白くないと言っているひとを見るとまだスタート地点にすら立っていないことに気づいていない。

いまだに食わず嫌いの状態である。

今、この瞬間、勉強を楽しんでほしいと思うのである。