中学受験の時事問題対策本というものが販売されている。
中学受験を経験したことのある方であれば見たことがあるのではないだろうか。
毎年多くの学校で社会で起きた出来事を題材にした出題がなされている。
その対策方法を尋ねられることが多いのでこちらに根幹を書くことにする。
目次
なぜ時事問題が出題されるのか
逆に質問します。
学校側にの人でどんな生徒に来て欲しいかというと、間違いなく思考力のある人です。
何か難題に直面した時に自分の考えを持ち、実行できる人です。
学校に入ってから必ず力を伸ばしてくるのが目に見えています。
つまり、世の中の問題に興味・関心を持って自分自身のアタマで考えているかどうかを測るのに時事問題が最適だからです。
今社会で起こっている出来事は大人であっても答えの出せない問題がほとんどです。
つまり答えのない問題にトライするその姿勢を見ることができるのです。
また大人になるとポジションができてしまい、どうしても考え方が偏りがちになることもあります。
どれが正解かとは言えない問題に満ちています。
その中で現在、
いい意味で立場もなく、責任もないうちに
様々な視点で考え、また他人の意見を見比べ最適解を見出すことの重要性に気付くか。
それができる人は何でもできると思います。
過去問がほぼ参考にならない!?
まず、時事問題というのは毎年変更する。
当然ですよね。
寧ろ数年前の出来事を今への経過にフォーカスして記載しているならまだしも、そんな、問題かっこ悪いですよ。
過去問の中で政治関連が出やすいとか、科学系が出やすいとかそういう傾向を掴むのは一つの方法ですが、同じ問題は出ません。
それではどうしたらいいのでしょうか。
今社会で何が起こっているかを知る
まずは情報を知ること。
私たちの日常に大きな変化を与える、今年でいう、レジ袋有料化・感染症など出来事。
それ以外にも私たちが実感することはないが、今香港で起こっていること。
そして国内ではあるが長期的で漸次(ぜんじ)なもの(ゆるやかな変化)である、
高齢化・人口減少問題など、我々が直面している問題は無数にある。
まずはその情報を知ることから全ては始まるのです。
社会問題を自分事として考える
情報を知った後、するべきことは自分事として考えることです。
例えば大きな災害が隣の県で起こったとする。
その時に大変だなあと思いながらいつもと変わらない毎日をスタートさせるの人が大半だ。
何かできることがあれば支援したいと思う人。
まさにそれが自分事として考えるということだ。
私自身、何かしらできない理由をつけて現状維持しようとする大人を見てはうんざりしてきた。
別にやっても命が奪われる訳じゃないんだからやろうじゃないか。
そう思える人だけが前に進めるのだと思う。
究極の時事問題対策方法
まずは多くの出来事に関心を持つこと。
テレビで見たならば、コメンテーターの方が話す内容を理解する所まで行う。
真逆の意見を立てること。
ここで重要なのが、自分の意見がその人と同じであったとしても、真逆の意見を立てることが重要だ。
それによって、自分の意考えの弱い部分に気付くことができる。
周りの人の意見を聞き、話し合うこと。
世の中には多くの考え方がある。
というよりも考え方というのは人によって異なるのは当然だが、同じ人間であっても日によって、年齢によって異なることを理解するのが何よりも大事である。
考え方が違うからと言って、理解しあえないと思うのは大きな間違いである。
相手の意見を真っ向から反対するのではなく、受け入れながらも自分の考えを述べ、相手に伝える技術。それが大切なのである。
そこで相手の意見の方が論理的にまとまっているのであれば、それを受け入れればいい。はじめに相手の意見を否定してしまうとここで受け入れることすらできなくなってしまうのだ。
まとめ
今の話を聞いて面倒だなと思うかもしれません。
大事なことは、「なぜ?」と疑問を持つことです。
もしかするとまだ未解決の問題かもしれません。誰も答えを知らないかもしれない。
その出来事を自分事に置き換えることができれば、その出来事から派生する出来事、またその他の物事に関しても関心を抱くことができるのだ。
その時の出来事に関して、自分なりの考えをノートに書き表し、自分だけのノートを作ってみるといいかもしれません。
大人になった自分が見ると、昔の自分の考えに感動する時もあるかもしれません。
受験しない人についても間違いなく、これからの生きていく力に関わってくると信じています。