数年後のために種を蒔く作業の大切さは、農学部出身の私にとっては身に染みて感じていることだ。
種を蒔くという作業は、意識しないとできない。
本当に必要かどうかわからない。もしかしたらこの努力・時間・お金。全てが意味を成さないかもしれない。
それでも少しでもある可能性にかけて、未来のために種を蒔く。
ここ2年間、私は種を蒔いてきた。周りから見ればなんのために私がそんなことをしているのか理解してもらえなかったかもしれない。それでも、まだ見ぬ未来のために行動できた。少しずつ自分の目標・動き方、動ける範囲、多くのことを学んでこれたと思う。
また、種を蒔けるのは自分に余裕があるときだけである。
今、余裕のない人が多すぎるように感じる。金銭的な余裕ももちろん大事だが、時間的な余裕が一番大切だと感じる。
いつか来るその時のために種を蒔き続けることを続けていきたい。
たとえそれを育てるのが自分ではなくとも。その芽に気づいてくれる誰かがかならず居ると、信じている。
種を蒔いてからそれが大きくなるのは時間のかかること。たとえどれだけ時間をかけて愛情を注いできたとしても、自分ではどうしようもないところでダメになってしまうこともある。
自分の人生の先が見えてしまった時こそ、新しいことに向かって進むべきときだと思う。
自分が敵だと思っていた人が本当の味方なのかもしれないと考えてみたり。
やはりこの歳になって思うのは自分の”得意”とするところに焦点を当てすぎてはいけないということ。
自分が振り向いて欲しい相手が何を欲しているかが一番重要だと。
今年も一年、しっかり自分にできる幅で、時折背伸びをしながら、周りの人に頼りながら。
受験生の子には、誰に何を言われようとも自分は頑張ったよな。と思ってもらえる一年にするために。
努力することで何か目標を達成することの喜びを感じてもらうために。
私も彼らに負けないように勉強を続けていく。