考察 哲学

ユヴァル・ノア・ハラリ氏から学ぶ

みなさんはサピエンス全史を読まれましたでしょうか?

全世界1200万冊以上販売された書籍である。

確かに少し読みにくい書籍ではあるものの、想像も絶するはるか昔から記載されている。

人間というものの根源が描かれていてある種のフィクションのようなものとして読んでしまうのだが、それが歴史学的にノンフィクションとして存在していると知ると、自分自身の根幹を見返しているようで、今の自分にも当てはまるところがあり、興味深い話であった。

歴史を学ぶことに価値を見出せない人は多いと思う。

実際に私もそうであるからだ。

しかし過去から学べることは多々ある。歴史的事実。出来事から学べることは少ないが、その時代を生きる人間に寄り添うことは自分自身に寄り添うことにかなり近い。

そんな彼がインタビューで今のこのコロナ禍に関する記述があったので紹介したいと思う。

Humankind will obviously survive it. We are much stronger than this virus, and we have survived much more serious epidemics in the past. So there is no question about it.

Ultimately, the impact of this epidemic is not predetermined. It’s up to us.

We choose how this will end.

人類は間違いなくこの危機を乗り切るでしょう。私たちはこのウイルスよりはるかに強いし、これまでにはもっと深刻な疫病も乗り切ってきましたから、その点について疑問の余地はありません。

究極のところ、この感染症がもたらす影響はあらかじめ決まったものではなく、私たち次第なのですどのように決着をつけるかは私たちが選ぶのです。

A moment when we overcame not just the virus, but a moment when we overcame our own internal demons.

The moment when we overcame hatred, the moment when we overcame illusions and delusions, and trusted the truth, and came out as a much stronger and more unified species.

それは私たちがウイルスに打ち勝っただけでなく、自分たちが抱える内なる悪魔に打ち勝ったときでもあるのです。憎悪を克服し、幻想や妄想を克服し、真実を信じたときが、より強く、より団結した人類となれたときなのです。

さすが。表現力が素晴らしく、改めて多くの人に読んでもらいたい内容である。

コロナウイルスが絶滅することはないのだ。この見えない敵との闘いというのは、絶滅を意味するのではないということを教えてくれている。私たちは今ウイルスというものを通して困難と向かい合っている。というか、大抵の困難というものは目に見えない壁である。

実際に高い壁を越えたくて毎日跳び続けているわけではないだろう。

見えないものに対してどう接していくのか。

もうあれから半年以上経っているのだ。今までのことはもういい。これからどう行動していくか。

ただそれだけである。

5 thoughts on “ユヴァル・ノア・ハラリ氏から学ぶ

Comments are closed.